充実した人生だった。

sister's diary~双極性障害&社会不安障害~

とりあえず近況報告

 

しばらく双極性障害の話題続くといいながら、放置していたのは・・・

 入院していたからです。というのも、自傷行為希死念慮が止まらなかったのです。

11月2日から入院して、1か月半は閉鎖病棟、後半1か月半はストレスケア病棟というところに入院していました。当時、家族ともうまくいってなかったのでちょうどいいかと思ったのですが、甘かったです。

 

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閉鎖病棟に行くまで

 最初に通院していたクリニックで入院を勧められ、周囲の精神系の病院で入院設備のある病院をいくつか紹介してもらいました。

 そのうちの2つほどはベッドが埋まっていると断られてしまいました。

 やっと話を聞いてくれる病院を見つけ、行ってみたら統合失調症双極性障害というよりは知的障害を持った方が入院する病院だそうで、別の病院がいいと言われました。その病院の院長先生がまた新しい病院を紹介してくれました。

 

 そこが3か月間お世話になった病院です。そこに行くまでも大変でしたがそこからが地獄でした。

 

閉鎖病棟にて

 まずはケースワーカーの方とお話ししました。上記の病院からタクシーで向かうように言われたので、昼食も取らずに向かったのにもかかわらず、ずいぶんゆっくりされてたんですねとの嫌味。

 私は自傷行為があったので、他人を傷つける虞があるとして閉鎖に入れられることに。反対はしたのですが、受け入れてもらえず…

 

 まずは病棟の説明があると思い入った部屋で急に親と引き離されました。平静を装いましたが、内心動揺…

 

 そのあとは、ただ看護師さんについていき同じ病室のおばさまを紹介していただきました。その方がなんでこんなところにいるんだろうというくらい素敵な方で、話を振ってくれたり病棟のことを教えてくれました。

 

 その病棟は他の精神病院と比べ、おとなしめらしいですが刺激が強すぎました。

 夜になると暴れる人、床を拭いている人、ひたすら壁伝いに歩いている人、やたらに話しかけてくる人、ついてくる人…

 病棟に入ってすぐに夕食だったので、頑張って食べてすぐにベッドに戻りました。

 

 さよならも言えず引き離された母を思い、こんなところに入ってしまった自分の情けなさを思い、夜は静かに涙を流し眠りにつきました。

 

 初日はこんなような感じでした。

 

 環境の変化に弱いようで、最初の数日は高熱を出してぐったりしていました。

 

 週に1,2度は家族が会いに来てくれ、差し入れとしてお菓子やテレフォンカードをくれました。当然ですが、携帯電話は禁止でした。

 

 閉鎖ということもあり、持ち物チェックが厳しく、さらに看護師の冷たさにびくびくする毎日でした。刑務所に入ったらこんな感じなのかな、とよく感じていました。

 

 薬に睡眠をコントロールされていたので9時に寝て、朝は5時半起き。同じ毎日の繰り返しでした。家族との面会だけが入院生活の変化。

 

 徐々に生活にも慣れていき、自分でいうのもなんですが最年少だったので人気者でした。どこ行ってもかわいいかわいい、と。今では恵まれた環境だったとは思いますが、当時はうれしさ半分、気持ち悪さ半分でした。

 

閉鎖での私を支えてくれたもの

 それは勉強と漫画でした。入院患者さんから院内フリーと言って、許可をもらえば院内を自由に歩き回れるものがあると教えてもらいました。早速先生に許可をもらい、ラウンジに行くようになりました。

 

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 もともと、ビジネス実務法務検定を受けるつもりだったのでその勉強をしていました。現実逃避も兼ねていたので一日7時間ほど勉強していました。日記もつけていたので、前日より長く勉強するぞ、という自分の中でのゲームがあったのは乗り切れた理由の1つだと思います。

 

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 ある時、姉から漫画の差し入れがありました。「ニコイチ」です。これはさえないサラリーマンと近所でも人気の美人ママの二重生活を送っている主人公の話で、つらい状況にあった私が女としていられたのはこの漫画のおかげです。

 主人公はどんな時でもママであるので、男でありながら完璧な化粧をしておりそれを見習いながら変わらない生活の中でも自分を持つことを大事にしていました。

 

やっぱり太る!

 月に1度体重測定があるそうで、入院して2週間後くらいに測定をしました。入院前は39キロだったのが46キロまで増えていました。その時からジプレキサという食欲増進、代謝減退の副作用がある薬を服用していました。入院食は多く、運動する機会はほとんどなかったので太る一方でした。

 

友達ができた

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 最初は、こんなところで仲良くなってはいけない!と自分を抑えていたのですが、トイレの水道が止まらない事件でフィリピンの方とお友達になりました。お互い、ダイエットしたいことや相手が積極的だったこともありすぐに仲良くなりました。いつも一緒にいて、外泊などでどちらかがいないと寂しかったです。私も親もその方がいたからましな入院生活を送れたんだと今でも時折話しています。

 

 

次回はストレスケア病棟

 長くなりました。また、近いうちに更新させていただきます。

 お時間が許せばよろしくお願いいたします。