充実した人生だった。

sister's diary~双極性障害&社会不安障害~

精神科に入院したいと思ったら

 おはようございます。ダストです。

 今日は9時から講義を受ける予定だったのですが、教員のドタキャンにより時間ができたので記事を書こうと思います。

 

 前々回は閉鎖病棟について

http://blog.hatena.ne.jp/dust274/dust274.hatenablog.com/edit?entry=8599973812278537372

 前回はストレスケア病棟について

http://blog.hatena.ne.jp/dust274/dust274.hatenablog.com/edit?entry=8599973812279032947

 触れてきました。今回はこれらの入院を通して事前に必要なこと、後から思ったやっておけばよかったことをお話しいたします。

 

事前に...

 私は、日常から離れたいがために大した覚悟もなく入院しました。きれいな病院でしたが、後悔するところも多かったです。事前に以下のことを確認、覚悟しておくといいと思います。もちろん個人差はあるので、あくまで私が感じたことです。

  1. 口コミを確認する

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     当時は口コミを調べる余裕もなかったのですが、大学のカウンセラーから「口コミの評判が悪かったから心配していた」と言われました。確かに医師の質は悪く、信頼できなかったのをよく覚えています。入院する際は誰しも余裕はないと思いますが、今の状態を改善するために入院するのですから一度調べてみることをお勧めします。

  2. 診断によっては閉鎖病棟に入れられる可能性もある
     私はストレスケア病棟に入院するつもりで診察を受けたのですが、自傷行為をしていることからほかの人を傷つける虞があるとして閉鎖病棟に入れられました。反対したのですが、断ると措置入院になると半ば脅されて閉鎖病棟に入りました。任意入院と措置入院があります。今回、私は任意入院でした。いつでも退院できるので、できれば任意入院の方がいいです。措置入院の患者さんとお話したら、警察にお世話になって無理やり入院させられたという方が多かったです。皆さん後悔していたので任意入院であることをよく羨ましがられました。

  3. 自分の知らない世界に入る覚悟
     

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     解釈によっては、誤解を生んでしまうかもしれませんがどうしてもお伝えしたいことなので書かせていただきます。閉鎖病棟にもストレスケア病棟にも大声を出す方、落ち着きのない方はいました。閉鎖病棟に限っては暴れる人、大声でけんかをする人、自分に依存してくる人、じっと見てくる人、触ってくる人、やたらに声をかけてくる人、嫌味を言ってくる人、一人で会話している人など様々でした。看護師の方はきつい人ばかりで常に監視の目がありました。(ストレスケア病棟ではほぼ自由でした)今まで、かかわることがなく、かかわるはずでなかった人とともに生活することに慣れるまで時間はかかりました。

  4. 監視される覚悟
     3でも少し触れましたが、閉鎖病棟では徹底した監視の目、ストレスケア病棟では事務的な監視の目がありました。外出から戻ったら荷物を全部出されて細かいところまで確認されます。ボールペン、爪切り、音楽機器まで許可が必要です。また、ひも付きの服、タイツは禁止されていました(ストッキングはOK)。正直監視の目が鬱陶しいことが多かったです。自分は刑務所に入れられて、模範囚なんだ、とよく思っていました。特に閉鎖病棟の看護師はしっかりしていないと務まらないので、傷つくいたり常にビクビクしていたりしました。

  5. 寂しさや制限に耐える覚悟

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     全く違う環境で知らない人に囲まれて生活するのは楽ではありません。私は家族を当時本気で嫌っていましたが、私のことを本気で心配してくれるのは家族なんだと気づかされました。入院しなければなくなった自分が情けなさや、母にさようならも言えなかったつらさが常にありました。1人でも大丈夫と思っている人ほど、環境に適応するのが難しいものです。そのような人はたいてい共同生活を苦手としているものですから。私もその1人でした。家族から離れるための入院で家族の大切さに気付かされました。

ああ、こうしておけばよかった...

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 当時は退屈な毎日を過ごすだけで精いっぱいでしたが、今になって思うとあれほどの自由な時間はなかったのではないだろうかと思いました。その時間を本当に有意義に使えていたのか、今でもふとした時に考えています。

  1. ラジオに目覚めておけばよかった

    radiko.jp


     退院後しばらくしてラジオにはまりました。時間によってバラエティにあふれたパーソナリティの話をただで聞ける素晴らしいものであると思いました。今は空き時間に聞く程度ですが、ストレスケア病棟入院当時にはまっていれば、いろいろな番組を聞くことができたと思います。もったいないことしたなぁと感じます。

  2. 1人暮らしを満喫しておけばよかった

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     先日もどこかでお話ししましたが、ストレスケア病棟はオートロックの個室(毎日部屋代はかかりましたが)だったので、ほぼ一人暮らしでした。でも寂しさを感じると出かけていたので、1人暮らしを1か月半していたという実感が全くありません。憧れの1人部屋を満喫しきれていなかった気がします。ただ、明日はこの服を着ようとか時間があるんだからフェイスパックを毎日しよう、などと楽しいことはありました。

  3. 本をたくさん読んでおけばよかった
     閉鎖病棟ではビジネス実務法務検定ビジネス実務法務検定の、ストレスケア病棟ではTOEICの勉強をしていました。勉強は現実逃避の手段でした。特にストレスケア病棟に移ってからはそれすらつまらなくなっていました。薬の作用で集中力、理解力が落ちていたこともありますが勉強に身が入らない日が続いていました。今思うと、文学に触れる絶好の機会だったのではないか感じます。きっと、理解はできなくても気に入った1冊は見つけられたのではないかと思います。

  4. たくさんの人とかかわっておけばよかった
     閉鎖病棟にはいろいろな人がいました。それは症状だけではありません。みんな感情表現が豊かだったので慣れてからは連絡先を交換したり、気まぐれでプレゼント交換(交換は禁止されていましたが)をしたりしていました。私は最初は自分を持たないとみんなに流されて戻れなくなる、となぜか思っていましたがかかわってからは仲良くなる一方でした。入院当初から仲良くなっていればもっと遊べたのになと残念です。

  5. 趣味を見つけておけばよかった
     閉鎖病棟ではとにかく制限がひどかったので、主にストレスケア病棟での話です。瞑想、読書、お絵かき、音楽など趣味と呼ばれるものがある中で私は趣味と呼べるようなものを持っていません。自由な時間があったあの頃に趣味を見つけて没頭できていれば、ストレスの逃がし方を持てたのではないかと思います。当時は、薬の作用もありとにかく無気力だったので何もしないことがよかったのだと言われることもありますが、やっぱり惜しいことしたなと思ってしまいます。

縁起でもないことですが

 もし、また入院することになったら以上のことに気を付けるなと思い本稿を記させていただきました。これらは私が入院した病院の色なので当てはまる方ばかりではないと思いますが、入院しようとしている方、または入院している方へ捧げたいと思っております。

 

それではまた。